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「設計主義」と近代の限界
切通理作
小林よしのり代表師範が被災地に行っている間、師範の一人として私もブログを出来るだけ書かせて頂きたいと思います。 「あなたは、食い逃げを現実に見たことがありますか?」という書き出しで始まる本があります。 ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』の著者が書いた『食い逃げされてもバイトは雇うな』という本です。 食い逃げなど滅多に起こらない。それを防止するために...
日本はどこへ向けて復興するのか
切通理作
4月10日(日曜日)のゴー宣道場第13回『大地震 有事と国民』は小林よしのり代表師範の「どう近代を乗り越えるか」という課題が、地震の中で問い直されるものとなりました。 小林よしのりさんは「義援金がまだ届かない段階で、一番最初にボランティアの人たちが活躍したのは心から尊敬する。そして国と民衆の中間にある行政が比較的役に立たず、避難所含め学校区単位で機能していた...
震災で日本を分断しないために
切通理作
あの3月の11日、液状化でビルが右と左に船のように揺れ、水道管が破裂し、配管が全部外れ、地上から浮き上がった街の状態。 しばらく電話が通じなかった時、彼は「日本中そうなってるのかと思った」と言います。 千葉の友人から聞きました。 建物の中のものは落ちてきたりしても、街の外観には大きな変化の印象がなかった東京の自分とは、世界の見え方がまったく違っていたん...
「不謹慎」でも生きている
切通理作
最新第21回がUPの『せつないかもしれない』では収録する前、冒頭に震災で被害に遭われた方へのねぎらいや犠牲になった方にご冥福をお祈りする言葉を入れるかどうか、小林よしのりさんと相談しました。 全部が全部、ゴー宣道場の動画にそういう挨拶が入っているのもいかがなものか。渡部陽一さんがそのあたりのことは心をこめてやっているので、『せつないかもしれない』ではいつも通...
我々は「試されている」のか!?
切通理作
救援が来ずに人々が窮地に立たされているという現状はとりあえず脱したけれども、「街そのものが、そのままの状態で、打ち棄てられている」ゴーストタウン化という新しい事態に直面している。 いわき市の復旧に携わった道場参加者の方からそう教えて頂きました。 人が生命を奪われることに留まらない社会の「死」。 直接目にして、空気を感じた人にしか分からない「異様」さ「悲惨」さ...
いったい誰が「弱者」なのか
切通理作
小林よしのりさんが数日前のブログで 「東京でぜいたくに暮らしてきた者が、その供給源の人々が恐怖におののく暮らしをしているときに、安全に決まっている東京からさっさと逃げ出して、京都で安穏とこの事態をやり過ごそうとしている」 そういう人間を「価値判断において侮蔑すべき」と書いたことについて、価値相対主義に陥らない一歩踏み込んだ発言として共感し、ツイッターで紹介し...
デオドラント化した「震災」
切通理作
昨日有本香さんの『夕方6時です』動画収録に立ち会わせていただきました。 有本さんが震災後に出会った大阪の地の人たちは、エネルギー調整には役に立たないと分かった上で「喪に服す」ために電気を暗くしていたそうです。そのことに感動したと有本さんが語っておられました。小林さんも、そしてもちろん僕も同じ思いを口にしました。「自粛ムード」の事例ではなく、人々の間に自然にわ...
「諦観」を織り込む「強さ」とは
切通理作
村上龍さんは11日、東京での揺れを経験した時、新宿のホテルに居たといいます。机の下にもぐりこみ、「建物が損傷することはありません。ホテルを出ないでください」という館内放送を聞いた時、ホントに大丈夫かと懐疑的な気分になりながらも、次の瞬間、こう悟ったとニューヨーク・タイムズ紙への寄稿に書いています。 このとき私は直感的に、この地震に対する根本的なスタンスを決め...
信じるものは信じて、なるべきことをする
切通理作
1 ニュースを見るのは一日三回まで。あとは自分の仕事をする2 買い溜めはしない3 公的機関の発表を信じる地震の翌日夜に岡田斗司夫さんがツイッターにて決して他者に強制するものではないと断った上で、以上三つの、自己に課したルールを宣言しました。http://togetter.com/li/110864 今回の地震に対しての、 所謂「文化人」の言動の中で、 心に響...
非日常の日常を生きるということ
切通理作
みなぼんさんからのメッセージにある通り、 第12回ゴー宣道場が中止になった代わりに、 会場だった大手町のビルで小林よしのりさん始め、 師範の皆さんとお話することが出来ました。 その模様は近日動画でUPの予定です。 小林さんは、当日になってもなお、 「中止にしたのがよかったのかどうか」 考えてしまうとおっしゃっていました。 道場の志そのものは変わらないのだから...
ふたたび「日本をあきらめない」
切通理作
先日UPさせていただいた記事で「先人たちに敬意を払うのは、その歴史性に対してであって、『俺の世代は頑張ってきた』というような自閉的なノスタルジーの中で硬直してしまってはならない」そう書きましたが、やや誤解を招く表現だったかもしれないと思い、今日はそのことを書きます。 自分たちの働く現場が、上から教育された仕事を後輩に引継いでいく「担う意識」の相互関係として育...
「世代間の分断」は歴史性の否定
切通理作
大卒者が高望みしているからではなく、大卒者がホワイトカラーの領域以外の場所にも職を求めざるを得なくなってきたからこそ高卒者の職場を奪う結果になっている場合もある。 ・・・・・・若者の就職難について、門弟である会社員の方から教えてもらいました。 この証言からは、高卒で就職しようとしたり、あるいは大卒でもブルーカラーの職に就こうとする、地道で働く気概のある若者達...
間に合わないかもしれない
切通理作
「若者は皆正社員にばかりなりたがる。仕事=正社員という考え方しかない」「若者はコミュニケーションが出来ない」「窮地に陥る状況がないから我慢することを覚えないし、何かを打開するというエネルギーがない」「仕事がなければ、仕事を作ればいい」・・・・・。 これは地方の道場門弟の方が報告してくれた、テレビ(「たかじんのそこまで言って委員会」)での若者論の論調です。 金...
しじみさん主演映画『終わってる』公開
切通理作
ゴー宣ネット道場配信番組『切通理作のせつないかもしれない』 新しい回UP頂きました。 第19回は「しじみさん主演映画『終わってる』公開!」です。 http://www.nicovideo.jp/watch/1298458566 ここ数回、番組の最後の近況告知で、しじみさんが必ずフリップで挙げていた『終わってる』という映画、いったいどうい...
ひなまつりに女子会やります
切通理作
「せつないかもしれない」修身論編の最後に告知した『ひなまつりイベント』を3月3日にやります。僕はなぜか女子会的なものにいつのまにか参加していることが多いのです。誰かを好きになった瞬間の話とか聞くと、自分もときめきます。 道場に集う人々からは「軟弱者」と言われるかもしれませんが、幼稚園の時から女子のおままごとに交じるのが好きでした。 そんな「女子会」イベント、...
胸躍る「君と僕」ゴー宣道場単行本!
切通理作
「ゴー宣道場」単行本(ワック出版)出ましたね! 小林よしのりさんがデザイナーの川上成夫さんと何度もやりとりしたというだけあって、装丁も、造本も、開いた時の見やすさもGOODです。 手に馴染むというか、何度でも手に取りたくなります。 内容についてですが、私は道場の当日(第3回以降)と、その後の動画、そしてゲラと、既に何度も接していますが、噛めば噛むほど味があり...
「若者」としての「強さ」
切通理作
ゴー宣ネット道場『切通理作のせつないかもしれない』では、第17・18回の二回にわたって、番組パートナーのしじみさんと『修身論』を読み、後半の第18回ではなんと、同書の著者として、小林よしのりさんに「ゲスト出演」して頂いてます。 http://www.nicovideo.jp/watch/1296380900 そもそも「修身」とは儒教四書の一つ...
あなたは弱者ですか、強者ですか?
切通理作
第10回ゴー宣道場では「あけましておめでとうございます」モードだったのに、月刊WiLL 最新号を見るともう「3」月号! もはや新春ではなく「春」に向けて心を引き締め、冬を乗り切っていかねばと思いを新たにしました。 3月号の『本家ゴーマニズム宣言』の前半で書か...