大須賀淳

「愛子さま阻止」のみを前提とする高市早苗

大須賀淳

2026年3月16日 17:31

参議院予算委員会での蓮舫議員、皇室に関する質問の第一声が

 

蓮舫議員:現行法制で、天皇皇后両陛下の第1皇女であられる愛子さまは皇位を継承できますか。

だったの、とても良い「前フリ」だった。

 

まず溝口内閣審議官が現状の皇室典範は男系男子限定なので継承できない旨を答弁。それを受けて、

 

蓮舫議員:では、維新と自民党の連立政権合意と自民党の総選挙の公約に掲げた皇室典範改正では女性天皇は認められますか。

と質問した事に対する高市首相の答弁。

 

高市首相:皇室典範は皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承すると定めております。ですから認められません。

 

質問は「改正された後の皇室典範」についてなのに、高市首相は現在の皇室典範に基づいて答弁。いきなり破綻しています。

 

実はこれ、最近Xなどで特に低レベルなネトウヨ論者によく見られるパターンと全く一緒。それだと「皇室典範で禁止されているから養子もNG」なんですが、そもそも皇室の問題について議論するのに足りるロジックも熱意も無い者は「とにかく愛子さまの即位を否定したくて」思考停止でこうした破綻を口走りがちです。

 

できれば蓮舫議員にはここにもっと突っ込んで欲しかったですが、高市早苗の前提が「とにかく愛子さまの立太子〜即位を阻止したいだけ」なのが改めてしっかりと露呈されました。

 

その後の質疑で、有識者報告に示された案の中でなぜ「養子案」のみを優先するのかの問いにはまともに答えられず、おためごかしで「有識者会議の報告は、政府としても私自身としても尊重しております。」と言ったものだから

「同じ穴のムジナ」にも突っつかれる始末(笑)。

 

首相および政府側の答弁は、とにかく「皇位継承ではなく、皇族数の確保である」という弁に終始していましたが、次世代の皇位継承者が悠仁さまお一人になってしまう問題の本質は、未来に渡る安定した皇位継承が不可能になってしまうからというものに他なりません。

 

令和の「有識者報告書」はそこを「先送り」にした欺瞞だらけのポンコツですが、高市も他の男系固執議員も、それを理解した上で懸命に「数」へと矮小化する言説のみを繰り返します。

 

そりゃそうだよね。その矮小化の範囲をちょっとでも踏み外したら、根にある男尊女卑、天皇陛下のお子様である愛子さまよりも、600年以上離れた男の血を尊ぶという薄気味悪い思想がハッキリ露呈してしまうもの。

 

そうした精神性は、質疑の終盤にも表れていました。

 

蓮舫議員:世論は6割、7割、8割、愛子天皇を認めるという声があります。女性天皇容認とも。総理は女性天皇への法改正へ歩みを進むということはありますか。

 

高市首相:悠仁親王殿下の時代以降の皇位継承について具体的に議論するには、現状が機が熟していない。かえって皇位継承を不安定化させるとも考えられるということで、有識者会議の報告も、こんじょうへいか(筆者注:ありえないいい間違え!)、今上陛下、秋篠宮殿下、次世代の皇位継承資格者等の殿下がいらっしゃることを前提に、この皇位継承の流れをゆるがせにしてはならないと、こうなっております。

 

蓮舫議員、ぜひここで「その〝機が熟す〟のはどんな時か?」と問いただして欲しかったですが、国会の場で高市首相の男系固執・男尊女卑姿勢を明瞭に引き出したのは素晴らしかったと思います。今後のさらなる追求も期待しています!