小林よしのり

国際法は要らないか?

小林よしのり

マスコミ・報道
2026年 1月 6日

ある国家が他の国家の権力のもとになく、対外的に独立しているとき、その国家を主権国家たらしめる力を、国家主権という。国家の最高の力としての主権は、君主にでも国民にあるのでもなく、国家そのものにあるとされる。

ベネズエラ大統領が悪の独裁者だから、アメリカが軍事行動で、ベネズエラの国家主権を踏みにじっても、侵略じゃない、正義の執行だと言う奴がいる。

ならば、北朝鮮はもっと悪の首領が独裁者として君臨しているが、トランプは仲良しだ。ロシアにも悪の独裁者がいて、中国にも悪の独裁者がいるが、トランプは仲良しだ。

国際法は罰則がなく、世界に警察はいない。せめて国連に判定を委ねるかと言えば、トランプは国連なんか無視だ。

結局、国際社会は、軍事力だけがモノを言う。もし日本国に警察権力がないなら、暴力団のやりたい放題だ。世界をそのようなルールなき無秩序状態にしていいか?が問われている。

政治家も言論人もマスコミも、悪の独裁者なら、どこかの軍事大国が制裁を下していいとするか否かである。

わしは国柄を保守する立場であるが、保守思想はリベラルも内包すると思っている。

国際法はいまだに未完成だが、慣習法として育てるしかないと思っている。

一国のリーダーが悪の独裁者でも、独立国家には、国家主権がある。

これは原則である。