大須賀淳

出身者として恥ずかしい…福島県議会の男系固執決議(及び、地方議会の恣意的濫用危機への警鐘)

大須賀淳

2025年 12月 27日

18歳で首都圏に出て32年になりますが、それでも出身地である福島県には、特別な思い入れを持ち続けています。

 

それだけに、愛子天皇への道の記事でも様々な人に批判されている、極めて男系固執の「安定的な皇位継承の議論促進を求める意見書」が可決された件には、憤りよりもまず先に「は、は、恥ずかしい…!」という感情が噴出しました。

しかも、この渡辺県議、プロフィール見たら自分と同じ高校の出身でやんの…ますますもって恥ずかしい…。

 

以前に何度か記事にしましたが、福島県には愛子さまのご誕生を記念して、国民からの寄付で3,000本の桜が植えられた場所があります。

 

出身者として、内心でこれをとても誇らしく思っていたのに…県議会のせいで、愛郷心が大きく損なわれました。

 

もっとも、別に全会一致で可決されたわけではなく、反対意見も出ていたようですが、福島県議会(定数58人)は自民が29人でちょうど半数、他に維新の議員もいるので、可決はやむ無し…だったのでしょう。

 

自民党の県会報告ビラでは、意見書の可決が誇らしげに報告されています。

 

ところで、福島県議会を庇い立てする気は無いのですが、この一月ほどの間に類似した内容の意見書が、熊本県高知県大阪市などいくつもの自治体で可決されていました。

 

これは私の推測ですが、どの世論調査でも女性・女系天皇への圧倒的支持(そして「養子案」の不人気)がある現状へのカウンターとして、様々な地方自治体からの「意見書」提出を「幅広い国民の声」としようとする方策が、自民内部に存在するのではないでしょうか?

 

おそらくほとんどの住民が全く知らないうちに、地方自治体の「意見書」が「民意の捏造」に濫用されているとしたら大問題です。

 

皆さん、ぜひご自身がお住まいの地域で、知らないうちに男系固執の意見書が可決されていないか、気にかけてみてください。