<本家コロナ真理教の人々⑨>byカイジロウ
【タミフルは効くのか】
息子がインフルエンザに罹りまして病院に行くと案の定、若い医師はタミフルを勧めるのです。息子は既に成人していますが、私は付き添いに行って良かったと思いました。この医者の言い草は「タミフルは安全で異常行動はインフルでも起こります。この薬を断る人は初めてです」。医師は最初から処方する気満々です。
タミフルについて厚労省は、2007年に若者の異常行動を副作用として報告し、10代への投与を制限しましたが※①、同時期に販売元の中外製薬が調査研究班の教授に寄付金を出していたことが問題になっています※②。この教授はこの2年前にも製薬会社寄りの報告をしており、邪推ですがひょっとするとこの問題が明るみにならなければ、利用制限にならなかったのかもしれません。
しかしそんな事で挫けないのが製薬会社です。彼らは10年後の2018年、厚労省に10代への投与を認めさせることに成功しています※③。インフルは若年層が多く罹る疾患ですから、製薬会社がどうしても諦められないマーケットです。「異常行動は薬ではなくインフルでも起こる」。これが厚労省の決めた落とし所で、実際、今回対面した医師は一字一句同じ言葉を口にしたのです。
厚労省のお墨付きは、処方した医療機関が薬害訴訟で勝てることを意味します。裁判で争われる事実関係は公の医師の判断に基づきますし、元々薬害訴訟での患者側の勝率は20%程度しかありません※④。薬害裁判で勝ち目がない事は、誰もが肝に銘じておく必要があります。
多分この医師はタミフルの殆どを日本だけで消費する事も※⑤、タミフルの保険適用後にインフル死者が減らない(むしろ増えた)事実も知らないのでしょう※⑥。タミフルで入院率に変化がない研究結果も※⑦、有用性が低いという国際認識も知らないのでしょう※⑧。そして効かない薬に群がる奇習を持つのが日本人なのです。
そしてこれはインフルワクチン※⑨もコロナワクチンも同じ構図です。コロワクは打つほど感染し(新シリーズ㉕)、認定死者が1,000名を超え、小児科学会は2025年11月にようやく推奨をとりやめました※⑩。しかし勿論これまで推奨した責任など取る筈もなく、全ては信じた人の自己責任です。我々は自ら情報を集め、医学界から子どもたちを守る必要があるのです。
※①)10歳代のタミフル服用後の転落・飛び降り事例に関する副作用報告について(2007年3月21日:厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/03/h0321-1.html
※②)寄付金受けた横田教授ら、タミフル研究班から除外へ(2007年3月23日:朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/070320/TKY200703230355.html

※③)「タミフル」の10代使用制限を解除 ─異常行動への注意喚起は継続(2018年8月30日:医事新報)
https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_10583
※④)Geminiの回答

※⑤)Geminiの回答

※⑥)インフル死者数とインフルワクチン使用量の推移(人口動態統計、厚労省)

※⑦)インフルエンザの外来患者の入院予防に使用されるオセルタミビルの評価(JAMA)
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2805976#google_vignette

※⑧)オセルタミビル(Wikipedia)
https://w.wiki/BqBt

※⑨)Effectiveness of Influenza Vaccine During the 2024-2025 Respiratory Viral Season(medRxiv)

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2025.01.30.25321421v
※⑩)2025/26シーズンの小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方(日本小児科学会)
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=662
<本家コロナ真理教の人々>
⓪ご挨拶
➀感染症専門家たち
②科学的見地からのマスク
③恐怖ポルノとしてのマスク
④モラルとしてのマスク
⑤人流制限に意味はあったのか
⑥面会制限は効果的か
⑦新しい歴史教科書を作る
⑧誰かを信じるのか
今年も、コロナだマスクだワクチンだといった話が何の反省も総括もないまま垂れ流され、人々はそれを聞きながらほとんど気にせず生活するという、なし崩しのままに過ぎようとしています。
来年こそは、少しは過去を見直そうという機運が出てきてほしいと願います。過ちが再び繰り返される前に。