高森明勅

2つの質問

高森明勅

2012年 2月 20日
2月のゴー宣道場の開催に当たって、テーマとは少し離れた印象を与えてしまうかも知れないが、
予めゲストに2つの質問を用意していた。

道場が真に公論の形成を目指す場であるならば、
このタイミングでの開催に際し、どうしてもお尋ねすべきであると考えたからだ。

その質問とは、以下の2点。

「男系維持のための具体策について、もしお考えがあるなら、政治家として責任を持って示して頂きたい」

「野田政権が検討しようとしている皇位継承とはひとまず切り離した女性宮家の創設をどう受け止めておられるのか」

但し、どのような回答でも、繰り返し同じ趣旨の質問を畳み掛けるようなことは避ける、と決めていた。

最初の答えが「全て」であるはずだからだ。

あとは参加者の皆さんに判断して貰えばいい、と。

真正面から率直かつ具体的にお答え頂けるか、

政治家としての様々な制約の中で苦渋に満ちた、しかしそれでも精一杯誠実な答え方になるか、
焦点をはぐらかし、論点をすり替えた回答に逃げ込むか。 いずれであっても、参加者はきちんとそれを見極めてくれるに違いない、というのが私のスタンスだった。 既に当日の動画がアップされた。 この動画をご覧になる時は、道場にご参加下さった方も、 動画で初めてご覧になる方も、私の質問に対するゲストのお2方の回答の仕方にも、どうかご注目頂きたい。 念のために付言しておくと、自民党であれ、民主党であれ、現在の政界において、 ゲストのお2方以上に良心的かつ真面目に勉強されている政治家は、それほど多くはないはずだ。