高森明勅

雑誌「小沢一郎」特集、斜め読み

高森明勅

2010年 4月 19日

このところ、雑誌の「小沢」特集がちょっとしたブームになっていうような気配だ。
 
無理もない。今や小沢氏は政界の最高権力者と見られている。
その上、不正蓄財疑惑とか脱税疑惑など、疑惑の「総合商社」の最大手の観も呈しているのだ。
 
これにあの仏頂面で傲岸不遜な態度が加われば、編集部として放っておく手はない。
ということで、例えば『SIGHT』43号は

「ありがとう小沢一郎 僕たちは卒業します」

という特集を組んだ。

巻頭は民主党結成以来のブレーン、山口二郎氏。

「最後は鳩山さんが、『あんたがいると民主党が沈没する』という事を言って、引導を渡すかどうか」だと。

『新潮45別冊4小沢一郎研究』ではビートたけし氏が「顔が全てを語っている」!

『文芸春秋』4月号でも今上陛下の執刀医の北村唯一氏が「一ヶ月ルール」を踏みにじった小沢氏の暴挙に怒りを爆発させている。