小林よしのり

小保方さん報道に見る精神分析という「偏見」

小林よしのり

日々の出来事
2014年 4月 12日


週刊文春の記事をじっくり見て、空恐ろしくなった。

小保方晴子さんと理研上司の(禁断の細胞)「失楽園」

と題した記事、科学では全然なくて、上司との不倫を

臭わせているのだが、根拠が全然ない。

 

そこに精神科医を使って、小保方さんの精神を分析させる

のだが、香山リカは、

彼女は強い自己愛性パーソナリティの持ち主」なんて

言っている。

もう一人の熊木という精神科医も

演技性パーソナリティ」とか

研究も成果発表も反論会見も、全て彼女の自己演出の

手段」とか、ものすごい偏見なのだ。

 

香山リカは日刊スポーツでは、

すべてが自己演出、服装、しゃべり方、表情、

厚化粧に思えない、パッと見は“セーフ”に見えるメークも

清楚さを演出するもの」とか

無垢な世間ずれしていない未熟な研究者を表現」とか、

悪意に満ちた精神分析を披露している。

 

精神科医の言葉って、ネットの中の人格誹謗中傷バッシング

と何も変わらない。

これは単なる「偏見」だろう。

こういう「偏見」で人格を否定する者がいるから、袴田事件

のような冤罪事件が起こるのだ。

精神分析医は恐いなとつくづく思った。