高森明勅

週刊誌と宮内庁内部のアンチ皇太子派

高森明勅

2013年 8月 8日
一般的に週刊誌にとって、
宮内庁内部のアンチ皇太子派は大切な存在だ。

何故なら、ネタをくれるから。

皇室をストレートに重んじる宮内庁内部の伝統派は、
あくまでも皇室の尊厳を第一義に考えるから、
ほいほい情報を流すようなマネはしない。

それでは週刊誌は商売にならない。

リークしてもらってナンボの商売だ。

それも、読者が食いつきやすいスキャンダルネタが欲しい。

あるいは、スキャンダルに見えるように加工出来るネタならOK。

取り分け、国民の注目度の高い雅子妃殿下に絡む不祥事めいたネタを、
ある種の週刊誌はハイエナのように求める。

一方、宮内庁内部のアンチ皇太子派にとっても、
週刊誌は情報操作を行う格好のツールだ。

こうして、宮内庁内部のアンチ皇太子派と一部週刊誌の、
醜悪な蜜月が生まれる。

週刊誌に匿名の「宮内庁関係者」が登場したら、
十中八九アンチ皇太子派の人物と考えれば、ほぼ間違いないだろう。