高森明勅

終戦記念日の靖国参拝見送りを中国に報告する愚かさ

高森明勅

2013年8月7日 14:51
安倍首相は今年の終戦記念日に靖国神社に参拝しないことを決め、
それをわざわざ中国に報告したという。

終戦記念日に参拝しなくても、それはそれで良い。

もともと歴代の首相は、春秋の例大祭のに合わせて参拝して来た。

だから本来なら、4月の春の例大祭の時に参拝すべきだった。

だが、それを見送っても、秋の例大祭にきちんと参拝するなら、
それで良い。

しかし、終戦記念日の参拝見送りを何故、
わざわざ中国に報告する必要があるのか。

そんな必要はさらさらないどころか、むしろそれは、
絶対にやってはならないことだ。

言うまでもなく、首相の靖国神社参拝は、
国難に殉じた英霊に対する国政の最高責任者の「神聖な義務」
として行うもの。

したがって一切、他国の干渉を許さない、
尊厳かつ不可侵の領域に属する。

にも拘らず、こちらから靖国神社に参拝するとかしないということを、
わざわざ他国に報告するとは。

何たる卑屈さか。

「聖域」に自分から他者の土足を踏み入れさせたに等しい。

どこまで中国の顔色を伺えば気が済むのか。

安倍首相は中国の機嫌を取り結びつつ、
その“公認(または黙認)”を得て靖国神社に参拝するつもりなのか。

そんな参拝を、祖国の独立と栄光の為に尊い一命を捧げられた
英霊たちが、僅かでも喜ぶと考えているのだろうか。

だが、参拝見送りまで逐一、中国に報告するようでは今後、
参拝を行う覚悟があるとは到底、思えない。

こんな無様なことをしてしまった以上、もし参拝しても、
それは予め中国の“了解”を得て行った、
と見られるのを避けられないだろう。