高森明勅

昭和天皇祭

高森明勅

2015年 1月 7日
1月7日。

昭和天皇のご命日。

26年前のあの日が甦る。

街頭の弔旗は悲しげに小雨に濡れていた。

私は当日、外泊していたが、
家内に連絡して、
東京駅に喪服を持って来てくれるよう、頼んだ。

東京駅にある丸善で新しいワイシャツを買い、
着替えを済ませると、
そのまま皇居の弔問記帳の列に並んだ。

その時の情景が今も鮮やかだ。

「神代(かみよ)より変はらぬ嘆き今にあり
わが大君(おおきみ)は神上(かむあ)
がりましぬ」。

当時私が詠んだ弔歌の1首。

今日、宮中では昭和天皇祭が厳かに執り行われる。

武蔵野陵でも祭典。

更に、この日を選んで御陵にお参りされる人たちもいる。

私も出来ればお参りしたかった。

せめて心中、昭和天皇の悲劇的で崇高なご生涯をお偲びしたい。