小林よしのり

「飛べ!ダコタ」が素晴らしい

小林よしのり

2014年 9月 20日


笹幸恵さんがライジングで紹介してくれた『飛べ!ダコタ

を見た。

終戦の5か月後に佐渡島に不時着したイギリス空軍機の

乗務員と地元住民との交流を描いた映画だ。

 

昨日まで殺し合っていた敵兵に対する複雑な感情を克明に

描いていて、あの戦争の捉え方も確かだし、反戦平和が

鼻に付くいやらしさもない。

セリフがすべて自然で、こんなに素晴らしい映画があった

とは、全然知らなかった。

 

比嘉愛未が美しくて、演技力が抜群で見惚れるし、負傷して

戻ってきた日本兵の葛藤を窪田正孝がよく表現していて、

特に驚いたのは洞口依子、あんなに可愛かったのに、

老け役を演じる女優になって、戦死した子を思う母親の演技

が凄くて感動した。

こういう映画がヒットしなくちゃならないんだろうけど、

わしも知らなかったしなあ。

もったいない。