高森明勅

「集団的自衛権」論議の盲点

高森明勅

2014年5月16日 14:23

「集団的自衛権」についてどう考えるか?

私は、いやしくも独立国であれば当然、
保持し、
かつ自由に行使出来なければおかしいと考えている。

だが問題は、今の日本が真に独立国と言い得るか、だ。

安倍首相は集団的自衛権の行使容認に向けて、
全力を傾けようとしている。

だがそれ以前に、個別的自衛権の行使そのものが、
まことにお寒い状況にあることを、忘れてはならない。

いわゆるグレーゾーンへの対応も、
“普通の”
個別的自衛権の行使が出来ていれば、
端から何の問題にもならない話だ。

わが国以外の軍隊は、当たり前のことながら、
常に自衛権の行使が認められている。

いつ他国から攻撃を受けるか分からないからだ。

だが、自衛隊は「平時には個別的自衛権もない」(田母神俊雄氏)
というのが実情だ。

しかも“いざ有事!”となっても、
他国では想像もつかないような無駄な手続きを踏んだ上で、
閣議決定を経て総理大臣が防衛大臣に防衛出動を命じ、
それを承けて防衛大臣が更に「防衛出動に関する自衛隊行動命令」
出して、やっと自衛隊が出動しても別途、
自衛権に基づく武力の行使」が命じられなければ、
実際の武力行使は出来ない有り様。

わが国への公然たる武力攻撃を受けて、
自衛隊の武力行使が「許される」まで、
極めて希望的な推定でも手続きに30時間(!)はかかり、
主力部隊が出動するのは6日以上も後(!!)、
とのシミュレーションもある(中村秀樹氏)。

つまり、わが国は現在、
個別的自衛権すらまともに行使出来る状態にない。

もし本気で国防を考えるなら、
まずこちらの是正から手を着けるのが、まっとうな順序ではないか。

にも拘らず、緊急を要する個別的自衛権の実効化を差し置いて、
集団的自衛権ばかり大騒ぎしているのは、どう見ても逆立ちしている。

これは、明らかにアメリカの意向を忖度してのこととしか、
考えられない。

普通の独立国の発想ではあるまい。

そもそも、自衛隊の戦闘能力は極端にいびつな構成になっている。

例えば、海上自衛隊の戦闘能力は、
対潜水艦戦では世界でもトップクラスながら、
それ以外の能力はほとんど無いに等しいとされる。

航空自衛隊も、防空戦闘能力はずば抜けていても、他は手薄。

実にアンバランスだ。

何故こんなことになっているのか。

率直に言って、自衛隊が“アメリカ軍の補完的役割”
しか果たせないようにされているからだ。

残念ながら、独立国の「一人前」の軍隊とは、とても言えない。

加えて、アメリカから調達する武器の最先端の
ソフトウェアのコードなどは
、全てブラックボックス化されている。

だから、アメリカのご機嫌を損ねたら、
その瞬間に自衛隊は無力化する。

日米関係は本当の同盟関係ではない。
これはアメリカが運営している帝国システムにすぎない」
ロバート・アート)とか、

「戦後の日米関係は…帝国と属領の関係」(伊藤貫氏)などと
言われているのは、
決して荒唐無稽と斥ける訳にはいかない。

集団的自衛権の問題は、
小手先的にいくら都合の良さそうな事例を並べても、
こうした目を背けたくなる現実を直視した上でなければ、
正しい判断は出来ないはずだ。

憲法の改正が何故不可避かも、そこから初めて見えてくる。

_____________________________
テーマ
『憲法を知らぬ保守を叱る!』


 

平成26年6月8日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

 

6月8日の「ゴー宣道場」のテーマは
『憲法を知らぬ保守を叱る!』にします。

憲法9条にノーベル平和賞をという話がある。

対象は日本国民になるという。

や・・・やめて―――――――――っ

・・と言いたくなる。


わしはそんなものでノーベル賞なんか欲しくない!

絶対、いやです!


現行憲法が占領憲法だからというような、

自称保守派の理由からではない。

とにかく気色が悪い!


だが落ち着いて考えよう。

 

天皇皇后両陛下は現行憲法を守ることに誇りを

持っておられるのではないか?


もしそうなら、憲法
9条を守る国民にノーベル賞が
与えられ、
天皇陛下がお喜びになったら、
わしはどうすればいいのか?


一緒に喜ぶか?

大問題である!

ノーベル賞をもらう前に、憲法について熱く熱く

語ろうではないか!

入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

なお今後は不定期開催となるため、
往復ハガキでの応募は中止させて頂きます絵文字:重要絵文字:記念日

応募〆切 は 平成26年5/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ