小林よしのり

積極的面白主義

小林よしのり

日々の出来事
2014年 5月 10日


『大東亜論』のコンテを担当氏に渡したが、やはり好評。

40年間、漫画を描いてきて、自分の漫画への猜疑心が

徹底的に身についてしまっていて、自分で描いて面白い

と思っても、自己満足じゃないかと疑うし、スタッフが

面白いと言っても、身びいきじゃないかと疑うし、

担当氏が喜んだら少し安心して、結局、自信を持つのは

単行本が売れたときだけだ。

 

だが作者としてはコンテを描いた時点で自信を持てなけ

れば、続きを描き進める勢いやノリが出ない。

今は早く続きを描きたいという「積極的面白主義」に

嵌っている状態で、「積極的平和主義」は本心を誤魔化す

危険な造語だけど、「積極的面白主義」はわし個人の

やる気満々の意欲に過ぎないので、これは間違いなく

人々に満足と幸福を与える正しい主義だ。

 

大阪での講演のテープ起こしの修正の件、時浦くんが

今日からやってくれることになった。

読者諸君が背中を押してくれたおかげだ。

尊皇心とはなにか?」というタイトルで、「男系しか

認めてなるか」と天皇陛下のご真意を慮ることもしない

連中の欺瞞を徹底的に抉っているし、天皇とは何か、

尊皇心とは何かを語るなかなか面白い内容だと思う。

これって読者が読む方法があるのだろうか?

秘書みなぼんは確認してほしい。