小林よしのり

各局のニュース番組を比較する

小林よしのり

マスコミ・報道
2015年 7月 13日


安保法制(従米法案)を伝える各局のテレビのニュース番組を

比較すると重要なことが分かる。

どこが権力をチェックするメディアの使命を全うしているか?

 

読売新聞系の4チャンネルは、これだけ重大な法案の問題で

あるにも関わらず、明確に批判的な立場をとることがない。

やはり読売新聞系だから、権力追従なのだろう。

 

フジの8チャンネルは今日の公聴会の報道でも、岡本行夫と

もう一人の賛成派の意見しか紹介しない。

反対派はさっぱり映さないし、意見はナシ。

明らかに権力擁護ニュースに成り下がっている。

 

読売とフジは戦前の大本営発表メディアと同じのようだ。

 

テレ朝の「報道ステーション」は確かに安保法制に批判的で

若い憲法学者が、ただ憲法学の視点のみでクールに語るのが

案外面白い。

 

「ニュース23」がやはり岸井成格のきっぱりとした批判の

口調が気持ち良くて一番だ。

膳場貴子も政権批判の態度が見えていて好感が持てる。

その上、美人なのがいい。

ただし藤原帰一がコメンテーターの時はダメだ。

あれはアメリカ・リベラルで、安保法制に賛成しているのが

透けて見える。

 

権力に追従するメディアは無意味だ。

戦後70年経っても、戦前の反省がない。