高森明勅

アメリカは日本を見捨てる

高森明勅

2015年7月4日 16:23

国防の在り方を巡り、評論家の江崎道朗氏がこんな指摘を。

安倍政権が自主独立を目指すことを明確にしていないがゆえに、
《「アメリカの戦争に巻き込まれるのではないか」という
左翼の意見は真っ当な懸念》と見えてしまう」

日本が本気で自主独立を目指さない限り、言い換えれば、
日本がアメリカに依存している限り、アメリカ軍はいずれ
日本を見捨てる」と。

確かにその通りだろう。

また同氏が引く、アメリカ軍幹部の教本『新しい世界戦略』
陸軍戦略大学教授ハリー・サマーズ)には、
アメリカの本音が率直に披瀝されている。

例えば、
「アメリカは、その国が自分自身で解決しようとしていないことを
助けることはで
きない」

「北ベトナムが…南ベトナムに侵攻してきた際に、
アメリカは約束を果たさなかった。
その理由は…
南ベトナムへの軍事支援は最早、
アメリカの国益に適っていなかったのだ」と。

それは別に、冷酷でも裏切りでもない。

“自国の”国民の為に、国益を最優秀すべき国家として、
極めて合理的で妥当な態度だろう。

いざという時には“必ず”アメリカが助けてくれる、
と他国の軍事力を“切り札”
にした防衛プランなど、
国家の責務を放棄するに
等しい。