小林よしのり

安保法案「違憲」は面白い

小林よしのり

政治・経済
2015年6月5日 00:36


衆院憲法審査会で憲法学者3人全員が安保関連法案は「違憲」

と言い切った。

特に自民・公明・次世代が推薦した長谷部恭男氏まで「違憲」

と断言したものだから自民党は大慌てだが、自民党の馬鹿

どもは長谷部教授の普段の意見を知らなかったのだろうか?

 

わしは著書も読んでるし、朝日新聞に登場して発言する記事も

すべて読んでいるから、この結果は自明のものだった。

自民党の馬鹿どもは要するに憲法に関心がないし、学ぶ気も

ない連中であって、改憲すれば日本が強くなるという宗教の

信者になっているに過ぎない。

 

立憲主義の基本も知らないから、憲法は自分たち権力者の

暴走に歯止めをかけるものだということが分からないのだ。

現に彼らは憲法を形骸化させて、米軍の戦争の後方支援を

しようとしている。

まともな憲法学者なら「違憲」と言うのは当たり前だ。

 

わしは改憲派だが、そもそも改憲と言うなら、憲法には意義が

あるという立場でなければならない。

憲法なんか守る必要はない、形骸化させて結構という立場では、

改憲してもまた安易に形骸化させられるから無意味になる。

現在、国会で検討中の安保関連法案は本来、憲法改正してから

でなければ無理なのだ。

 

自民党の馬鹿どもは、アメリカ製の憲法がイヤだと言いながら、

アメリカに追従するのが最大目的になっているから、現憲法下

であれ、改憲後であれ、どうせ主権はアメリカに譲ったままに

決まっている。

わしが考える改憲は主権を日本国民に取り戻す改憲だから、

自民党の改憲とは精神が全然違うのである。

 

ともあれ、愚直に立憲主義を守る覚悟のある憲法学者であれば、

今のアメリカ追従の安保法案は「違憲」と言うに決まっている。

「合憲」という憲法学者がいたら、その者は日米同盟のためなら

憲法の形骸化も可とするインチキ学者だろう。