小林よしのり

日本は「左傾化」していた

小林よしのり

政治・経済
2015年 6月 3日


今までわしは、日本は「右傾化」していると言ってきた。

それは左翼の反対を主張すれば正しいと思い込んでる連中が

多すぎるからだ。

もはや自分の頭で考えてはいない。

ただ左翼の主張の反対意見を唱えていれば愛国者だと思っている。

完全なポジショントークで、知性はゼロというのは、もちろん

左翼にもいるので、結局、左右対称なのだが、そうなるともう

「保守」はいない。

ネトウヨと排外主義者が安倍政権を支持する構図は「右傾化」だ

と思っていたのだ。

 

だが間違っていたのかもしれない。

護憲左派も、改憲右派も、結局は命が惜しくてアメリカの軍事力

に依存してるのだから、日本は「左傾化」していたのだ。

「独立自尊」こそが真の「保守」であって、中国が恐いから

アメリカの属国でいいという「生命至上主義」は、情けない

ことに「左翼」の思考パターンだった。

日本は「左傾化」していたのだ。