小林よしのり

「夫婦別氏」と「易氏革命」、共にナンセンス

小林よしのり

皇室・皇統問題
2015年 4月 13日


今朝の産経新聞に不思議な記事を見つけた。

「夫婦別姓の誤り」という主張で、大野敏明という編集委員

が書いている。

「夫婦別姓」と言うが、「姓」は明治時代に「一氏一名令」が

出されて、10年過ぎには現在の「氏名」に統一された。

血族集団を表す「姓」なんて現在は消滅していて、

単なる家族集団を表す「氏」しか残ってないと言うのだ。

 

つまり「夫婦別姓」は間違っていて、「夫婦別氏」と言った

方が正確ということになる。

「氏」には歴史性がないからこだわってもしょうがないと

言いたいのだろう。

わしもその通りだと思う。

 

だが、それならば、女系天皇が生まれたら、「易姓革命」に

なるという産経新聞を根城にする自称保守派&ネトウヨの

理屈はどうなるのだろう?

「易姓革命」は、支那・朝鮮の「姓」あってこその考え方で、

日本では「氏」しかないから、あり得ないのだ。

それとも「易氏革命」とでも言うか?