小林よしのり

女に主導権を取られる男は心配だ

小林よしのり

日々の出来事
2015年 4月 2日


スタッフ一名に女ができて、とうとう一緒に暮らし始めた。

それは構わんし、祝福してあげたのだが、問題は仕事に影響が

出ないかどうかだ。

 

男も女も異性に狂い始めると、明らかに生活態度が一変し、

相手に合わせ始める。

最近の男は主導権を女に取られるので、言いなりになってしまう。

それが心配なのだ。

 

漫画家なんて本来はヤクザもんだ。

仕事の依頼が来なくなったら、おしまいなのだ。

たまたま、わしは40年間、仕事をし続けている。

ほとんどの漫画家はとっくに描けなくなっている。

 

漫画家は普通、一本の連載が終了したら、そこでスタッフは解散、

次回作を描くときは、新たなスタッフを集めて仕事を始める。

スタッフは他の漫画家のアシスタントになるか、転職するかだ。

 

わしの場合はたまたま続くから、スタッフはまるでサラリーマン

のような安定した暮らしが出来ている。

油断してると、仕事なんかすぐなくなって転職だぞと言っておく。

 

女より仕事、女なんかいくらでも泣かして、ついてこれない女は

すぐ取り替えると決めている男は、いまどきわしくらいしか

いないかもしれない。

 

最近の男は弱い。女の方が強い。

だから男がダメになるときは、女のせいなのだ。

わしはそう思っている。