小林よしのり

戦争を正面から考える者が平和を構築できる

小林よしのり

新刊情報
2015年2月17日 08:24


実質賃金が18か月連続でマイナスになっているから、

個人消費が伸びない。

企業の設備投資も増えていない。

企業が日本国内の市場を信用していない。

だから異次元の金融緩和でじゃぶじゃぶのはずのカネを、

企業は銀行から借りない。

つまりアベノミクスとやらは失敗している。

 

円安で外国人がこれだけ日本に観光に来て、

中国人が爆買いしてるのに、日本全体の景気浮揚には

大した効果もない。

 

これでギリシャがEUを離脱してデフォルトしたら、

ユーロが信用を失って円高になる、株価も暴落する。

そもそもEUという実験そのものが各国の国柄を

無視した設計主義だから、将来が怪しい。

 

ウクライナ経済を支えるためにもEUはかなりの額を

援助しているが、ロシアとの戦争もそう簡単に収まる

気配はない。

 

米国はウクライナに軍事基地を置くという話もあるが、

ロシアとイスラム国の二正面作戦で軍事費を使っていく

覚悟があるか?

 

日本を含め、世界各国の経済が崩壊の危機を迎えている。

経済の危機はナショナリズムを増幅させ、戦争という

祭りでの蕩尽を求める。

 

『新戦争論1』でも描いている通り、戦争の反対は
平和ではない。
平和とは何かも知らずに、平和は守れない。
戦争について、自己欺瞞なく、正面から考える者でなければ、
平和を
維持・構築することはできない。

 「ゴーマニズム宣言SPECIAL」『新戦争論1』