時浦兼(トッキー)

皇統男系固執「確率論」の虚構

時浦兼(トッキー)

皇室・皇統問題
2015年 2月 16日

私・時浦は
「小林よしのりライジング」
『よしりんウィキ直し!』という
隔週連載で
皇統男系固執派の詭弁の
「添削」をやっているのですが、
これに読者の方から
援護射撃をいただきましたので、
2回に分けてご紹介します!


時浦様
wiki直しでいつも勉強しております。
私は今、男系論者を批判するホームページを作成中なのですが
今回は男系論者の谷田川惣氏がしきりに主張する
「確率論」「フランス王室論」をテーマとされておられたので、
私が考えた谷田川氏への反論を投稿したいと思います。
1.確率は分母が大きければ大きいほど妥当性を増す。
今後、悠仁親王殿下の1世帯しか残らなくなる状況で
確率を論じても妥当性など無い。
2.悠仁親王殿下の妃殿下選びが難航することが予想されるが
そのことを全く配慮していない。
また、精神的なものが女性の妊娠には大きく影響する。
雅子妃殿下のように重圧が加わわる中、何人もの子どもを
望む事はあまりに酷である。
男系論者はこのような反論をすると確率論と状況論を
すり替えるなと決まって再反論をする。
状況を見ず、安易な確率にしがみつくのは以下のような
ギャンブル中毒者である。
ギャンブル中毒者 : 今日はパチンコの新装開店日だ。
               パチンコに行ってくる。
 妻 : あなた、生活費が無くなってしまいます。
ギャンブル中毒者 : 新装開店日は店側が利益率より
               集客率を重視するから勝率が高い。
 妻 : あなた、次の給料日まで20日あります。
      光熱費とカードの支払いも残っています。
ギャンブル中毒者 : 私が話しているのは確率論だ。
               状況論とすり替えるな!
3.谷田川氏の確率論は小学生の算数の宿題のようで
余りに程度が低い。
次の質問に答えてください。
「花子さんが子どもを三人産みました。
男の子が一人以上産まれる確率は何%でしょうか?」
先に1.で分母が小さければ確率は参考にならないと
書いたが試みに私が別の確率を提示したい。
(面倒であれば計算式は読み飛ばしてください。)
b          b
Σ〔a×{1ー(1/2)  }×c〕=0.66
0->4
(※bは1/2に掛かる指数です)
a = 95% : 悠仁親王殿下がご結婚される確率
b = 0 ~ 4 : 子供が産まれる数(0~4人とする)
c ->b=0 のとき、c=5%(c人の子供がいる世帯の割合)
  b = 1 のとき、c = 25%
  b = 2 のとき、c = 40%
  b = 3 のとき、c = 20%
  b = 4 のとき、c = 10%
※上記のa~cの係数は男系論者にかなり有利になるように
設定している。例えばaは70%程度でも良いかもしれない。
bは0人〜3人でも良いだろう。
cについては3人子供がいる世帯は全体の20%もないし、
4人子供がいる世帯は10%もない。
この確率からすると悠仁親王殿下に男子が1人以上産まれる
確率は「66%」である。
逆に言えば皇統が断絶する確率は
「100%ー66%=34%」である。
また、上記の係数から別の計算をすると男子が1人のみとなる
可能性は「40%」であり、これは皇位継承の危機を先送りする事を
意味する。
宮家が増える確率は「100%ー34%−40%=25%」しかない。
余程運が良くないと悠仁親王殿下の次世代も皇統断絶の
危険性が伴うのである。
結論を言えば「断絶」「危機の先送り」「宮家が増える」の
3者の中でも「宮家が増える」は一番分が悪いという事になる。
ギャンブラーにはたまらないスリルだろうが、
安定的な皇位継承には程遠い。
長文になってしまったので
「フランス王室論」については別途投稿致します。