高森明勅

『新戦争論1』一気読みにつき謝罪

高森明勅

2015年2月4日 16:28
小林よしのり氏の新刊『新戦争論1』の
“一気読み”
が流行っているとか。

私はかねて、小林さんご本人から、
漫画執筆がいかに手間暇のかかる難行苦行であるか、
その一端をつぶさに伺っている。

まして今回の作品は450ページもの大作であり、労作だ。

どのページも、
小林先生はじめよしりん企画のスタッフの皆さんが、
心魂を傾け、
心血を注いで、描き上げておられる。

それを、怱卒の間に読み飛ばそうなどとは、不埒千万。

1ページ、1ページ、押し頂きながら拝読すべきではないか。

ーーなどと憤慨している場合ではなかった。

私自身がいち早く、一気読みしたなどと、
調子に乗ってブログに書いていた。

いやー、他に優先すべき仕事もあったのに、
途中から止まらなくなって…。

むにゃむにゃ。

思うにこれは、恐らく作者が悪いのではないか。

こんな、一気読みを「強制」するような作品を描いてしまって。

だが、小林氏にはぜひお伝えしておきたい。

一気読みをした(してしまった?)読者の多くが、
放っておいても再読、三読し、
精読、熟読するだろう。

そして、執筆に費やしたより遥かに長期に亘って、
この作品を身近に置き、
折に触れて読み返すであろう。

また、『戦争論』が長く新しい読者を得て、
今も読み継がれているように、
この作品もまた長い生命を保つに違いあるまい、と。

あれ?一気読みの謝罪のつもりで書き始めたのに。

まぁいいか。

これにて、平にご容赦願い上げる。