小林よしのり

映画「バクマン。」を見た。

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 4月 9日


iPadで「バクマン。」という映画を見たら、冒頭に小林よしのり

先生の「東大一直線」のカットがちらちら出てきたので驚いた。

他の作品に比べたら絵が下手で恥ずかち――。

 

「バクマン。」は高校生の原作者と作画家が、少年ジャンプの

漫画家を目指す作品だが、地味な作画の部分をCGで巧みに

表現していてなかなか面白かった。

 

高校生が学校の授業を受けながら週刊連載するのはまず無理だし、

アシスタントなしで連載してるのも無理だし、新人漫画家の絵が

小畑健だから天才的に上手すぎるし、あんなに絵が上手いのに、

顔が墨だらけというのもあり得ないし、プロから見れば変なこと

ばっかりだ。

 

一番、それはダメだと思ったのは、すげえブタな奴が、上半身、

裸で作画するシーンだ。

原稿が汚れそうでヒヤヒヤした。

 

それでも物語は分かりやすい筋立てで、小気味よく展開を見せて

いく手法がやっぱり見事だ。

 

わしが漫画家の物語を描いたら、編集者の醜悪さも描くから、

もっと面白くなるけど、まあ連載させてくれるところがない

だろうね。