小林よしのり

泉美木蘭とカッコーの巣の上で

小林よしのり

ゴー宣道場・公論イベント
2016年 3月 20日


「淑女我報」第4回「自分探しの旅から帰らない中年たち」

を見た。

結局、そのような中年たちより、泉美木蘭さんの「自分探し」

の時期の話の方が面白いからしょうがない。

 

泉美さんって自分をまったく飾らないから凄い。

等身大の自分より上に見せようと考えるのが人間の虚栄心の

哀しさで、話題のショーンKなどは等身大の自分を完全に

覆い隠して生きていこうとしていたほどだ。

自分が高く評価されることが快感で、等身大よりはるかに

高く評価されても、不安に思わなかったのだろう。

人を傷つけるような悪い人物ではなく、ただ自分に対する

高評価だけが欲しかったのがショーンKだ。

 

それに対して泉美さんは、サービス精神があり過ぎて、

自分を不当に低く評価しすぎるきらいがあって、

周囲の馬鹿な者たちは、泉美さんの等身大の力を見抜けないで、

面と向かって威張ってくる、そういう状態にあるのだろう。

 

わしは泉美さんを見て、「有り余る好奇心と向学心を

持て余して迷走している」と思ったので、もったいないから

「ゴー宣道場」に誘い込んだ。

上から目線で申し訳ないが、糸の切れた凧に、糸をつけたら、

どんどん上昇するし、右に振れても、左に振れても、振れ幅が

大きいのに墜落しないので、成功だったなと思っている。

 

しかし、それにしても泉美さんの過去の迷走ぶりは度を越している。

「ミルキーストリッパー」のブログと貯金通帳はもはや危険な

域だったのではないか?

「カッコーの巣の上で」を思い出した。