小林よしのり

単身女性の3人に1人が貧困に驚いた

小林よしのり

政治・経済
2016年 1月 8日


昨日の「そもそも総研」は驚きだった。

単身女性の3人に1人が貧困で、年収112万円以下だというのだ。

月収10万ももらってないのではアパート代払ったら食っていけ

ないだろうに。

 

自民党が、失業率が下がったと誇示し、正社員が若干増えて、

非正規社員が圧倒的に増えたから良き事のように言うが、

年収100万円の貧困層が増えているのでは話にならない。

 

番組では、東京六大学の一つに入った女性が、親の借金のせいで、

奨学金も利用できず、午前中バイト、午後は学業、夜は水商売で

学費を払っていたが、就職活動中にバイトが出来ず、とことん

経済的に追い詰められて、電車賃も払えなくなって、とうとう

AV女優になるしかなかったという事例が放送された。

 

AV女優と聞けば同情が薄まるかもしれないが、単身女性の

3人に1人が年収100万円以下の貧困なのである。

この貧困から脱出するのに、AV女優になれる人はまだいいかも

しれない。

その女性も、顔もスタイルも良かった。

だが顔もスタイルも良くない女性は、AV女優は無理だろう。

するともっと直接的な売春業に就くしかない。

これが戦前だったら、慰安婦とかになるわけだろうが。

 

日本はどんどん貧しくなってるような気がするが、その一方で

「育休」を取りたいと言う国会議員もいるわけだ。

なんという世間知らず!

富裕層と多国籍企業だけ儲かる経済政策を取りながら、

女性活躍なんて言ってるが、売春業で活躍しろってことか?

トリクルダウンも期待する方が馬鹿、自己責任だと言うが、

それじゃあ政治の意味がない。

 

世の中の強者のほとんどは、弱者のことなんか関心ないのだろうな。

わしのように強者のくせに弱者のことが気になるのって変なのかも

しれない。