小林よしのり

育休を啓蒙するバカップル議員

小林よしのり

政治・経済
2015年 12月 24日


自民党の議員二名が結婚をして、「育休」を取るという。

これに賛成する国民がいるのが驚くが、そういう連中は

よっぽど経済的に余裕があるのだろう。

偽善者が偽善と気づく客観性を喪失するほど、余裕がある

身分の者がいるらしい。

 

国会議員は年収2000万らしいから、このバカップルの場合、

夫婦で4000万稼ぐ職業だ。

「育休」しても、給料も普段通りに200万づつもらえるのだから、

何の心配もない。

しかも自民党議員なら安定した職業だし、実に気楽な稼業だから、

スーダラ節でも歌いたくなる気分に違いない。

 

そりゃあ「産休」も「育休」もなんでも取れたら嬉しいだろうが、

民間の零細企業のタコ社長から見たら、社員が子供産んで「育休」

するのが当たり前になったら、倒産するしかないのが実情だ。

 

しかし、ここまで世間知らずの議員がいるのが自民党だ。

バカップル議員が、結婚もできない子供も産めない非正規社員を

増やすだけの経済政策を進めていながら、自分だけ国民の税金が

原資の高給取りだから、「育休」を取って民間人の模範となって

やろうと言っている。

国民への啓蒙のつもりで国会を休むらしい。

 

生活の実態を無視した人権意識がはびこりすぎている。

高度経済成長期でもないし、バブルでもないのに、人権なんて

カネ次第、余裕のある時に言え!