小林よしのり

軽減税率の意味が分からぬ

小林よしのり

政治・経済
2015年 12月 12日


もともとゼニカネに疎いわしだからかもしれんが、

軽減税率の話が訳が分からない。

生鮮食品だけにしておけばいいのに、加工食品から

外食まで対象を広げるという。

じゃあ、何のために消費税を上げるのか、全然わからない。

 

外食まで軽減税率の対象にするというなら、わしにとっては

朗報で、それなら高級フレンチの消費税が増えないから嬉しい。

本とフレンチと寿司屋さえ軽減税率にしてくれればいいや。

 

安保法制の借りで公明党に配慮しなければならなくなって、

消費税を上げる意味すら分からなくなっている。

 

橋下徹が「さすが、これが安倍政権の政治か」と感心して

いるが、意味が分からない。

公明党に媚び売って、とにかく選挙で勝てば、憲法改正が

できるという意味か?

すべては憲法改正のためなんだから、公明党にとことん

妥協するのが、恐るべき政治力なのか?

全然、訳が分からんぞ。

 

安保法制がまだ運用されてもいないのに、憲法改正なんて

できるのか?

ましてや安保法制で「立憲主義を守らない政権」と証明して、

あれだけ信用を失っていながら、国民投票で勝てると

思ってるのか?

 

国民のための政治なら軽減税率なんかやらずに全部、

社会保障に回せばいいのに。