小林よしのり

試し読みという虚しさ

小林よしのり

日々の出来事
2015年 12月 8日


『大東亜論』が明日、9日、発売される。

小学館のサイトで、描きおろした序章が試し読みできる

そうである。

しかし、単行本を買ってくれる人のために描きおろした

一本がタダというのはやるせない。

一本の漫画を描くのにどれだけエネルギーを費やしてるか、

想像つくのだろうか?

 

まあ、序章は作品の意義を説明してくれという編集部の

要請に応えて描いたものだから、説明されなきゃ意義が

わからない者たちに対して、効果があるのかもしれない。

しかし、本当に試し読みなんて、効果あるのだろうか?

『卑怯者の島』では何の効果もなかった。

 

ネットが出てきて、なんでもタダである。

描き下ろしは巻末にもう一本ついている。

このブログを読んだ人は、序章も試し読みなんかせずに、

しっかり、ゆったり、単行本で楽しんでほしい。