小林よしのり

AKBについて発言しなくなった理由

小林よしのり

マスコミ・報道
2015年 11月 30日


ライジングの読者の中に、わしがAKBについて発言しなく

なったことを嘆く人がいるようだが、申し訳ないけど

わしはもう余裕がない状態だ。

もちろん映画やテレビドラマはチェックしてるが、

AKBまで手が回らなくなってしまった。

AKBはCDや劇場公演やコンサートやテレビ番組があるが、

今までそれらを把握するのに、相当時間を使っていたようだ。

 

だが今は幻冬舎のSpecial本のために、膨大な本を読まねば

ならない。

資料に使うのは、岩波文庫の古典が多くて、読むのに集中力

がいる。

だが、この作品はかなりの野心で描いているものなのだ。

現段階ではまだスタッフでさえ、その全貌も予想できず、

完成した姿が見えないだろうが、わしの頭の中には、その

イメージは出来ている。

かつてこんな本はなかったというものが出来上がるはずだ。

だから正月も、本を読んでコンテを描くだけで終わって

しまうだろう。

 

そういうわけなので、しばらくAKBの情報は仕入れられない。

だから発言する資格がない。

そして「朝ナマ」や、来週月曜は「深層ニュース」に出るが、

これは『ゴーマニズム宣言』で政治的なネタを描かなくなった

から、そのフラストレーションを、テレビで発散しているだけだ。

世論に一定の影響力を行使しておく必要もあるだろう。

 

目標を設定したらやるべきことは膨大にある。

ただ時間が足らないだけだ。