小林よしのり

中国は南沙諸島から撤退する勇気ある決断を!

小林よしのり

政治・経済
2015年 11月 3日


アメリカが「航行の自由」を掲げて、南沙諸島にイージス艦を

出動させたのは立派なことだ。

大いに支持する。継続して何度でもやってほしい。

それと同時に、米中のトップレベルで南沙諸島の件は話し合い、

絶対に軍事基地化を防いでほしい。

 

日本はヨーロッパ諸国とも話し合って、この件では、中国を

批判する国際世論を圧倒的に作り上げてほしい。

国際連合でも、この件は問題にしてほしい。

 

集団的自衛権を認める安保法制には、「立憲主義」の立場から

わしは反対したが、それは断じて「9条護憲主義」ではない。

手法が強引すぎて、憲法改正が遠ざかるから、反対したのだ。

 

元々、現行憲法9条では、南沙諸島のような例に対応できない。

だからアメリカ頑張れとしか言えなくなってしまう。

本当は、日本が何もしなくていいということにはならない。

日本が軍隊を持っていたら、ASEAN諸国と軍事同盟を結んで、

中国を包囲してもいいくらいだ。

 

わしは中国ともっと友好的になりたいと考える者だ。

だが、南沙諸島の軍事基地化は絶対に許せない。

中国は世界中の嫌われ者になっても、軍事覇権主義を貫いて、

本当にそれで満足か?

南沙諸島から撤退した方が、勇気ある決断として、圧倒的に

評判が上がり、信頼されるぞ!