小林よしのり

国民が唯我独尊を信じる時代になった

小林よしのり

政治・経済
2015年 10月 5日


JNNの世論調査では、マイナンバー制度についておよそ

8割の人が不安だと答え、アベノミクスで景気回復の実感が

ないと答えた人も86%に上る。

どの政策も不人気なのに、安倍内閣の支持率は前月より

02ポイント上がって、473%、不支持率は前月より

11%下がって507%だという。

安保法制の成立のあとにも関わらず、支持率がじわりと上昇

している始末で、まだ473%もある。

 

デモも世論もすべての逆風が安倍首相の勲章になる。

この事態をどう分析するか?

わしも安倍政権は嫌いだが、ヒステリックに反対を叫んでも、

無駄だということは悟らねばならない。

国民はマスコミや若者デモに煽られて、「反対」に一票投じて

みるものの、その自分の判断を信じてない。

自分が信じられないから、結局、安倍政権を選ぶことに

なってしまう。

 

リベラル知識人が、自分の力で戦う自信がないからと、

純粋無垢な若者に頼ってみたところで無駄だ。

そんな弱い奴を国民は頼りにしない。

唯我独尊で邁進する安倍首相の方が、学級民主主義より

頼りになると、どうしても思われる。

戦い方を変えねばならない。