小林よしのり

脳が老けた未熟者

小林よしのり

マスコミ・報道
2015年 10月 4日


104日の朝日新聞の投稿欄に、18歳高校生の「護憲派へ

自衛隊は違憲でしょ?」という投書が載っている。

朝日新聞は最近、一方の意見のプロパガンダ新聞じゃなく

なってきて、改憲派の意見も載せるのが面白い。

 

筆者は「改憲派だけれども安保法には反対」と考えている

そうだ。

わしと同じである。

こういう若者もいるんだと思うと、希望が持てる。

 

若者と言うと、護憲か改憲かの立場も明らかにせず、

安全保障の議論は「運動」のために避けて、デモばっかり

やっている連中が大人にもてはやされている。

 

だがこの18歳の高校生は、護憲だが自衛隊は現状のまま

と言う者は、「立憲主義を語る資格などない」と言う。

 

その通りだ!

そこがわしのモヤモヤして不愉快でたまらない気分の

原因なのだ。

「護憲だが自衛隊は現状のまま」と言う者が、立憲主義

を守れと言っている「欺瞞」が、どうにもこうにも耐え

られない不快感なのだ。

 

若者とは、「自己欺瞞」を直視して、乗り越える勇気を

持つ者のことだ。

「自己欺瞞」から目を逸らして、政治的に振る舞うように

なった人間は、脳が老けた未熟者に過ぎない。