高森明勅

握手とハグ

高森明勅

2015年 9月 8日

娘婿が来日。

かねて娘からこんな話を聞いていた。

ダーリンが悲しんでるよ。お義父(とう)さんに握手されるって。
握手をするのはビジネス上の付き合いか、それに近い関係。
親族ならハグのはず。
僕はまだ家族と思われていないんだね、
って」。

いやいや、握手は高森家の「文化」の一種。

私が子供の頃から、私の父は出かける時や、
私が寝る前などに握手をしてくれていた。

それを受け継いで、私も子供たちに同じようにしている。

彼も私の息子だからこそ握手をしているんじゃないか」と言っても、
「でも、彼にとっては身に付いた習慣だから、
淋しいみたい」だと。

やれやれ、仕方がない。

待ち合わせ場所で会った時、手に持っていた鞄を娘に預け、
恐らくわが生涯初のハグ(挨拶としての抱擁)を行った。

ちなみに、やつは身長が185センチ位ある。

だから外目には、私がダッコされているようにしか見えないだろうが。