小林よしのり

「AERA」記事中の山下晋司氏の意見に瞠目

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 9月 25日


AERA」に良い記事が載っている。

「『特措法は違憲』の指摘」という記事だ。

朝日新聞の世論調査では、生前退位について、「今の天皇だけ

退位するようにするのがよい」は17%にとどまり、「今後の

すべての天皇も退位できるようにするのがよい」が76%だった。

 

憲法学者の木村草太氏は皇室典範の改正は「最低限必要」だと

言う。

さらに一代限りの特措法を認めれば、今後も特措法によって、

恣意的に皇位継承が行われかねないと述べている。

正しい!

 

さらに23年にわたって宮内庁に勤務していた山下晋司氏は

「特措法によって一代限りの生前退位を認めるのは陛下の真意

に沿ったものではありません」と訴えている。

そして、もし一代限りの特措法だけで、今後の見通しが立たな

ければ、何らかの方法で再度「お気持ち」を表明されるかも

しれないとまで山下氏は言っている。

 

わしもそう思うのである。

「朝ナマ」でも、わしは脅しておいたが、「一代限りの特措法に

よる退位と即位」というのは、最悪の愚策で、これは天皇陛下に

とって、屈辱のあしらいにしかならない。

タダでは済まないとわしは思う。

やっぱり宮内庁に23年間勤務していた人もそう思うのだなと

意を強くした。

 

木村草太氏が「皇位継承を男系男子に限ることで天皇家に

かかるプレッシャーは大変なもの。天皇陛下の幸せや人権を

考えていかなければいけない時期にきている」と述べている。

まったくもって100%正しい。

 

こういう良識的な意見を述べる木村草太と、この記事を載せた

AERA」を見直した。