小林よしのり

朝日新聞は左翼だからこそ「男系固執」である

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 9月 18日


朝日新聞(9・18)の「天皇と象徴を考える」と題する鼎談を

読んだが、極めて重要なことが分かった。

 

鼎談は、岩井克己・長谷部恭男・杉田敦で行われているが、

岩井克己は「朝日新聞 皇室担当特別嘱託」の肩書きである。

この岩井克己が実は「男系固執派」なのだ!

 

曰く「皇室を尊崇する人ほど『万世一系』の皇統観は根強い」

そして、「(陛下は皇位継承の問題を)後の世代の人びとに託す

しかないと思っておられるのではないでしょうか」

さらに岩井はこう主張する。

「個人的にも、男女平等の観点だけの単純な女性・女系天皇

容認論には違和感があります。平等・人権重視だけなら、

天皇制はやめるべきだと主張しなければ一貫しないでしょう」

 

朝日新聞 皇室担当特別嘱託が「男系固執派」だから、

桜井よしこや八木秀次の意見を、まず最初に紙面で紹介した

のである。

 

なぜ左翼が自称保守の男系固執派と同意見になるのか?

戦略である。

竹田恒泰の男系維持の方法を「朝ナマ」で見た通り、

旧宮家系から「養子」「夫婦養子」を皇室に入れるという

案は、100%不可能である!

 

つまり女系を認めなければ、皇統は絶えるのだ!

これは普通に頭のいい左翼ならば、誰でも気づく。

左翼こそが「皇統断絶」を実現する「男系固執」を主張

するのが本筋なのである!

 

今現在、皇統問題で、朝日新聞と、産経新聞は握手できるのだ。

頭のいい左翼と、頭の悪い自称保守は「男系固執」で共闘して、

皇統断絶を目指すことになる。

「男系派」は実は左翼なのである。