高森明勅

12月23日の天皇誕生日は近く終わる

高森明勅

2016年 9月 5日

天皇陛下は8月8日のお言葉で「2年後には、平成30年を迎えます」
とおっしゃった。

これが、ご譲位実現の“ゴール”を考える場合、大切な目安になるはず。

つまり同年迄には、恙無く陛下のご譲位が行われるべきだ。

陛下のご念願通りに事態が順調に推移すれば、
12月23日の天皇誕生日は今年か来年が最後になろう。

ご譲位の後は、当たり前ながら皇太子殿下のお誕生日の
2月23日」に移る。

平成という元号も、ご譲位と共に改まる。

まさに「平成」が終わろうとしているのだ。

次の改元は、明治以来の先帝崩御に伴う「悲しみ」の改元ではなく、
先帝の“
譲り”を受けたご即位による「慶び」の改元になる。

私どもは今、はっきり時代の転換点に立っている。

皇居勤労奉仕団へのご会釈も、
ご譲位後はお出ましにならない
可能性が高いだろう。

これ自体、大きなご負担だった。

私も可能なら、来年は久しぶり勤労奉仕に参加させて戴きたい。

天皇誕生日の一般参賀には毎年、加わって来た。

だが今年は、例年とは自ずと違った感慨があるだろう。

これまで天皇誕生日の一般参賀に一度も参加したことがない人も、
都合がつくなら今年は参加されてみてはいかが。