小林よしのり

腹を斬る覚悟で叛逆しているのか?

小林よしのり

皇室・皇統問題
2016年 8月 19日


産経新聞はいかにも尊皇派のような紙面づくりをしながら、

その実、逆賊新聞である。

Y染色体・男系固執を煽り、女性宮家創設を妨害し、

今は皇室典範の改正を阻む世論作りに精を出している。

逆賊一直線で男尊女卑の読者を煽り続けたその罪は、

万死に値する。

 

天皇陛下のお言葉の後でも、連日、識者を登場させて

「摂政で誤魔化せ」と唱え続け、皇室典範改正を否定し、

外国人を出してまで男系固執を主張させているが、

一番卑怯なのは高森明勅の意見を掲載しないことだ。

男系固執を狂信する「運動」で紙面づくりをしているから、

最も正確な知識を持つ高森明勅を出さないのだ。

 

少しは運動色を隠すためか、今日は久能靖氏を登用して

いたが、生前退位と皇室典範を分けて考えるべきと主張

していたのが残念だ。

ノイジー・マイノリティーの産経新聞に配慮したのだろう。

 

わしはこういう態度は「甘やかし」でしかなく、教育に

悪いからダメだと思う。

全国民の中のほんの数%に過ぎない「駄々っ子」に対して、

「駄々っ子でも、泣き声がデカいから、なだめるために、

こちらも譲歩してやらねばならない」という「甘やかし」

の策は、決して教育に良い効果を発揮しはしない。

 

わしは子供の頃に、容赦なくガツンとかます父親にしつけ

られたから、そういう「駄々っ子の甘え」は社会では

通らないという常識が身に付いた。

 

産経新聞の論説委員たちや、ここに掲載される識者たちは、

よっぽど甘やかす親に育てられたのだろう。

天皇陛下のお言葉を平然と無視して、「天皇より私の意見が

正しい」と傲然と言い放つその神経が、理解できない。

「公」なき産経保守!

まさに「公」に叛逆する劣化した産経保守である!

 

こんな連中に遠慮して、甘やかして、天皇陛下のお気持ちを

100%叶えられないなんてことがあったら、日本人として、

末代までの恥である!

天皇陛下に叛逆してまでも主張せねばならぬ義があると

いうのなら、腹を斬る覚悟で言え!

それが日本人の伝統だろう!