高森明勅

8日、テレビ東京の特番に生出演

高森明勅

2016年 8月 6日

8月8日午後3時から、「生前退位」を巡る天皇陛下の“お気持ち”が、
ビデオメッセージとして公表される。

極めて重大な出来事。

恐らく皇室の歴史そのものの大きな転換点になろう。

その瞬間に我々は立ち会うことになる。

これに絡んで各放送局も特別番組を作るはず。

私にはテレビ東京から出演依頼。

放送時間は当日の午後1時50分から3時55分まで
但しテレビ大阪では途中の午後3時から)。

既に担当者と打ち合わせを済ませた。

ベテランの部長だが、さすがに些か緊張気味。

むしろベテランだけに一層、事柄の重大さをひしひしと
感じているのだろう。

私の他に2、3人ゲストを呼ぶらしい。

2時間枠の番組で、時間は比較的余裕がありそう。

出来るだけ丁寧な説明を心がけたい。

だが、番組中に陛下のビデオメッセージを拝見し、
その場で解説というのは、番組制作サイドが考えている以上に難しい。

更に、僭越の沙汰。

本来なら、慎重かつ入念な吟味・講究が欠かせない。

だから正直に言って、気が引ける。

しかし、万が一にも誤解や曲解、虚偽、歪曲の類いが、
流布するような事があってはならない。

それを防ぐ為に僅かでもお役に立つなら、
個人的な恥は忍ばねばな
らないだろう。

前日から大阪に泊まっているので、少し早めに東京に戻る必要がある。

番組終了後、『北海道新聞』の取材を受ける予定。

10日の午後4時からは、「言論テレビ」のネット番組で
同じテーマを巡り『月刊Hanada』
の花田紀凱編集長と対談。

12日は『週刊エコノミスト』の原稿の締め切り。

経済誌に文章を書くのは初めて。

「天皇」特集だとか。

それも経済誌には珍しいだろう。

月刊Hanada』10月号の締め切りは14日。

9月号の拙文が好評らしく、今度は「お気持ち」
のご表明を受けて
一文を認めることに。

一方、摂政設置論ばかり並べた『WiLL』は
批判を浴びているそうだ。

まぁ当然か。

さぁ、心を澄ませて陛下のビデオメッセージを拝そう。