高森明勅

摂政設置は「大不敬」

高森明勅

2016年 8月 3日

相変わらず、憚りもなく摂政の設置を唱える「保守」系知識人たちが
いる。

だから念を押しておく。

ご健康な陛下に対し、摂政設置を主張するのは不敬の極み。

摂政を設置すれば、陛下のご意向に背いて、国事行為は勿論、
全てのご公務と祭祀への関わりを「取り上げる」ことに。

国民との接点も一切、遮断される。

厳粛な責任感と崇高な使命感をお持ちの陛下に、
畏れ多くも「
当事者能力無し!」との烙印を押すに等しい。

到底、許されざる暴挙。

それを承知で摂政設置を主張するなら、
もはや「反逆」と言う他ない。

もし知らないなら、知識人にあるまじき底抜けの無知。

どうか、よく見ておいて欲しい。

世上、どんな屁理屈を構えようと、
摂政の設置を公然と主張する者がいたら、
必ず“反逆者”か、
善意に解釈しても、皇室のごく初歩的な
知識さえ備えていない人物、
と判断すれば良い。