小林よしのり

まず実感、そしてデータ

小林よしのり

日々の出来事
2016年 6月 17日


「絶対的貧困率」と「相対的貧困率」の話、あっさり泉美さんが

解答を出してしまったから、目論見が外れた。

泉美さんがここまでやれるようになってしまったとは。

経済学者、エコノミストという輩も無責任で無茶苦茶だから、

過去、何を言っていたかを出したら、呆然とするはずである。

泉美さんに「絶対的貧困率で語るのは曽野綾子」という皮肉まで

言われてしまうとは驚きだ。

 

大衆は「個」が弱いから、情報だけに揺さぶられて

グラグラになる。

この経済学者がこー言ってましたよー、あの経済学者があー

言ってましたよーと、情報次第であっちこっちに流されていく。

情報やデータは、いろんな人間が都合のいいものを、都合のいい

ように利用しているのだから、鵜呑みにはできない。

その情報やデータを解読する力も、一般人にはないでしょう。

だからせめて「実感」を大切にしなさいと、わしは言ったのだ。

 

わしの『ゴーマニズム宣言』もそのやり方だ。

庶民の「実感」からスタートして、分析を開始するという

やり方だ。

たとえ富裕層になっても、「実感」「常識」が確かならば、

庶民でいられるわけです。