小林よしのり

産経新聞、阿比留瑠比の戯言を嗤う

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 4月 28日


産経新聞4月24日の社説「日本の報道を見損なうな」と、

今朝の阿比留瑠比の「反権力がマスコミの本分か」は、

次回「ゴー宣道場」の参考文献にする。

我々は反対意見こそをしっかり吟味して議論に臨む。

 

阿比留瑠比はジャーナリズムの本分は「権力の監視」では

ないと言っている。

宮家邦彦も「権力の監視」ではないと主張する。

阿比留は「権力であれ非権力であれ、いいものはいい、

ダメなものはダメの是々非々でいいだろうに」と考えるらしい。

わしはそんな曖昧な感覚のジャーナリストは信用しない。

 

そもそも産経新聞は、安倍政権だから権力擁護に努めるわけで、

民進党政権なら徹底的な反権力と化すはずなのだ。

 

わしの場合は、自民党だろうと、民進党だろうと、良い政策は

支持するが、悪い政策は徹底批判する。

そういう意味では、わしは「反権力」のスタンスは崩さない。

権力は恐ろしいものだという認識を持っているからだ。

 

産経新聞・読売新聞が「保守」だとも、わしは思わない。

「従米保守」であることは確かで、イラク戦争を熱烈に支持

した態度を見れば、「真実」からははるかに遠く、

イラク戦争の失敗を反省しない態度からは、「事実」を直視

する勇気もない、単なる自民党の広報誌であるとしか、

わしには見えない。

およそジャーナリズムを語る資格もないのだ。

 

以上の批判はまずジャブである。

次回「ゴー宣道場」では、もっと恐ろしいまでの批判を展開

したいと思う。