切通理作

テロといえば一笑にふされた時代があった

切通理作

2017年 2月 22日


昨日はゴー宣ネット道場動画番組「せつないかもしれない」の収録をさせて頂きました。

 

テーマは、フランスで「バンド・デシネ」と呼ばれているコミックの形式で、オウム真理教事件をモデルに描かれた『MATSUMOTO』。

http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5277 

私はこちらの日本語版に解説を書かせて頂きました。来日した作者LF・ボレ氏との対話も収録されています(誠文堂新光社刊)。

 

地下鉄サリン事件も、その前の松本サリン事件も、当時、そんな事件が起こるとは誰も、夢にも思っていなかった頃、どこにでもある日常の裏で、なにが進行していたのか?

 

時系列に添って描かれるので、それがどんなにおそろしいことだったのかが、伝わってきます。

「オウム事件って聞いたことあるけど、リアルタイムでは知らない」という人は、追体験できると思います。

 

かつて小林よしのりさんに「暗殺」の手を伸ばそうとしたオウム真理教。

 

テロというものに対して無警戒だった当時の日本の脆さが容赦なく描かれています。