小林よしのり

皇統の終わりの始まり

小林よしのり

皇室・皇統問題
2017年1月13日 02:12


安倍政権は秋篠宮さまを「皇太子」処遇にするつもりらしい。

こんなことを秋篠宮殿下は望んでおられない。

天皇陛下、皇太子殿下、秋篠宮殿下は、考えを一致させるため、

月一回、この三者と宮内庁長官も交えて、会合を持っておられる。

秋篠宮殿下の考えは天皇陛下と同じなのだ。

 

秋篠宮さまを「皇太子待遇」にするということは、現在の皇位

継承順位を変えるつもりがまったくないということだ。

すなわち「男系固執」継承を貫くという意思表示である。

 

秋篠宮さまの「皇太弟」が決まった瞬間に、皇統が絶えることが

約束されたに等しい。

女性宮家候補の眞子さま・佳子さまが民間に下ることを容認した

ことになるからだ。

 

皇位継承者の不足を補うために、一般国民から男系男子を補充

するしかあるまい。

だが、いくら数百年離れた男系男子を根拠にしたところで、

国民にとっては「どこの馬の骨じゃい?」と思うしかない。

 

そもそも旧宮家系の男系男子より、旧華族の系統の男系男子の

方が血統的には現在の天皇に近いという話もある。

実際にそういう男系男子が大阪でスナックを経営している

らしい。

その男を皇族にするのか?

 

それどころか神武天皇の男系男子子孫というなら、日本中に

何万人もいるだろう。

ひょっとしたら、わしもその一人かもしれない。

ようするに誰だっていいということになるのだ。

 

側室がない限り、男系男子にこだわれば、必ずまた皇統の

危機が訪れる。

そのたびに民間から馬の骨を皇族にする愚策を繰り返すようでは、

もはや天皇の権威は絶対に保証できない。

そんな天皇制など国民が敬意を払うはずがない。

 

天皇が「国民の総意」に基づく象徴として、続いていくためには、

まさに今上陛下のやり方しかないのだ。

国民の敬愛心は「男系」というだけでは育たない。

秋篠宮さまの「皇太子」処遇は、皇統の終わりの始まりである。