高森明勅

参賀

高森明勅

2017年 1月 2日

晴天の下、新年の一般参賀。

事情があり、例年より遅めの午後1時半のお出ましでの参賀に。

宮殿前の広場(東庭)が人で一杯。

お出ましを5回に減らしている中で、
今年は9万6700人の人々が詰めかけたようだ。

入場規制も行われたという。

平成に入って2番目の多さとか。

お健やかそうで穏やかな天皇陛下の御声。

例年はそのまま靖国神社に向かう。

今年は銀座まで歩いて丸の内TOEIへ。

「この世界の片隅に」を観る。

私は2回目。

家族にも観せたかった。

作品の中では、のんびりゆったり時間が流れ、思わぬ急変も孕みつつ、
次第に8月6日が近づく静かな緊張感。

更に8月15日こそやはりクライマックスと言うべきか。

鮮やかな印象を残す北條すずの振る舞い。

しかし、その後も日常は続く。

エンドロールにも、ドラマを盛り込む細やかさ。

“昭和”への優しく激しいレクイエムだろう。

平成という時代はどのように回顧されることになるだろうか。