小林よしのり

ASKAの新曲「FUKUOKA」が神曲すぎる

小林よしのり

芸能・文化
2016年 12月 30日


ASKAの新曲「FUKUOKA」が何度聴いても素晴らしい。

クスリの疑惑なんか吹っ飛ばしてしまう名曲ではないか。

 

この事件の渦中にこんな凄い曲を発表してしまうとは、

しかもそのタイトルが「FUKUOKA」、原点の故郷福岡に

感謝する曲である。まるで私小説だ。

 

「野球の話をするタクシードライバー 風が見える

 福岡 ありがとう」

という最後のフレーズで思わず感涙してしまう。

 

七転八倒するアーティストの方が名作を生むものだ。

尾崎豊がそうだった。

迷い苦しむ人生を歩む者の方が才能が枯れないのである。

 

一世を風靡したASKAが、その後も迷いに迷ったあげく、

58歳でまだこんな曲を創るかと思うと、人格よりも

「才能」というものの偉大さの前に跪くしかない。

アルバムが出たら買おう。