小林よしのり

毎日新聞の社説は立派だ

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 11月 21日


毎日新聞の社説に「摂政論には無理がある」と載っていた。

その通りだ!

そもそも天皇陛下が明確に否定された「摂政論」を、

議論の対象にすること自体がおかしい。

なめとんのか!という話だ。

 

毎日新聞・社説はこう書いている。

「天皇は皇居の奥に引き下がり、高齢化に伴う限界は摂政を

置いて切り抜けようというのは、陛下が積み上げ、国民が

支持する象徴像を否定することにつながりかねない。」

実に正しい意見だ。

 

そもそも「摂政」にすべきとか、「退位」させないとか、

議論が手前の手前の話でグダグダやってるのは、

長引かせて時間切れにするためだ。

亀井静香が審議未了で時間切れにしろと安倍首相に言った

から、それを狙って手前の手前から議論を始めてるのだろう。

 

新聞では、産経と読売が、戦前回帰のアナクロニズムで、

意地でも典範改正には手をつけさせまいと企んでいる。

 

あきれたことに、朝日新聞が「天皇制・消滅」を狙って、

男系派に有利な世論作りを行なっている。

 

毎日新聞と、東京新聞が、素朴な庶民感情に基づいた天皇

への敬愛の念を社説でも表明している。

毎日新聞、東京新聞は、イデオロギーで天皇を論じてない

のが立派だ。