小林よしのり

田中宗子という人の皇室観

小林よしのり

日々の出来事
2016年10月28日 23:54


笹さんのブログで初めて知ったが「皇室典範改正準備室」の

田中宗子室長なる者がブログで意見を表明していたとは、

軽く驚いた。

 

田中氏の「一代限りの特別立法で解決できるものではない」

というのは正しい。

 

「天皇はただ存在しているだけでいい」という自称保守派の

意見は「天皇を絶対視、神聖視する大日本帝国憲法の考え方で

あり、時代遅れ」というのも間違ってはいないでしょう。

特に「天皇主権説」で、まるで「GODとしての神」のように、

カリスマ化して、政治利用した軍部の考え方に近い。

 

もちろん笹さんが言うように、「今上陛下より自分の方が正しい」

と自称保守派は信じているし、公務を主体とする今上陛下の

あり方をまったく評価していない。

だから「公務を削減して死ぬまでやれ」というわけです。

有識者会議も「公務削減」をわざわざ目的にしている。

 

自称保守派、男系派の理想の天皇像は「閉ざされた皇室」であり、

天皇の自由意思を認めたくないのです。

わしはこういうアナクロリズムは、現在の安倍政権や自称保守派

の特質であり、危険な兆候だと考えています。

 

ただし、田中宗子氏の「国民の側から天皇へ生前退位を要求

できるようにするべきである」という考え方には心底驚いた。

これは確かに国民主権病だ。

 

つまり政府与党が国会の三分の二を占めたら、彼らは今上陛下を

嫌っているから、強制退位させられることになる。

「皇太子を廃太子に」などと主張してた自称保守派もいたから、

皇位継承が「人気投票」になる危険性もある。

それなら天皇制をやめて、大統領制にすればいいじゃないか。

 

色々、心配のタネは尽きないですな。

実はわしも田中宗子のブログを検索したんだが、笹さんが指摘

した上の文章を発見できなかったのです。

とことん、ネットの操作が出来ないので、これからも何か

見つけたら、報告を頼みます。