小林よしのり

愛国心むき出しの国家主義的リメイク

小林よしのり

日々の出来事
2016年 10月 11日


『シン・ゴジラ』のアメリカでの映画評は、かなり厳しい。

「愛国心むき出しの国家主義的リメイク」

「おしゃべりが過ぎる」

「日本のひどく不快な軍国主義の過去が蘇る」

「セリフが多く、ゴジラのアクションが少ない」

「会議室での会話が多過ぎてわかりづらい」

「大量の地名や登場人物の肩書きがスクリーン上に現れる」

「アメリカ人が傲慢で高圧的に描かれている」

石原さとみの英語力が「説得力に欠ける」

「米公開の際には英語の吹き替えが必要かも」

相当にフラストレーションが溜まる映画だったようだ。

 しかしこの評価、まるでわしの評価と同じではないか。

するとわしはアメリカ人のメンタリティーに近いのか?

だがわしはナショナリズムが強い人間だと日本では思われて

いて、わし自身もそれを自認している。

そのわしが『シン・ゴジラ』はオタクの無意識の国家主義だ

と批評した意味を考えた方がいい。