高森明勅

頭の体操

高森明勅

2017年 8月 18日

簡単な頭の体操を。

地球上のある国を空想してみる。
経済では世界有数の大国。

仮にN国とする。
この国は些かユニーク。

国民が誰も、自分で自分の国、
つまりN国を「守る義務」があると考えていない。

その義務があるのは他国。

仮にA国としよう。
その国の兵士である、と信じて疑わない。

A国の兵士が「命を賭けて」
自分たちのN国を守るのが当然であり、
それを疑うのは失礼だとさえ考えている。

従って、自分たち“自身”が命まで賭けて
自国を守るなどというのは、“突飛で極端”
な考え方、
というのがN国の常識。

さて、あなたがもしA国の兵士やその家族だったら、
その「常識」
にどんな感想を持つか。